ちょっと和歌山へ行って稲刈りをしてきました。
この地域では天日干しにする習慣が結構残っていました。
稲刈りと言っても機械が勝手に刈って縛ってくれるので
人間はこんな感じで木を組みながら干していくだけの簡単作業です。
ちなみに三本の足を
タコ(カコだそうです。聞き間違えでした。漢字だと架子かな?9/26)、
稲穂を掛ける木をナル(生る?)と呼ぶそうです。
漢字は分からないとのこと。語源が気になります。
で、最終的にはこんな感じでズラーっと干されるわけです。
なかなか風流な光景でいい感じ。
まあこの日は炎天下で汗だくでの作業だったので風流とはほど遠い光景だったのですが。笑
さて、今時このようにちまちまと天日干ししている理由は
機械乾燥よりも自然っぽくてなんとなく印象が良くてちょっと高値で売れるからということもありますが
もっと単純に、2反程度の面積では機械化しても採算が合わないからです。
コンバインは高級車くらいの値段がしますし、乾燥機を入れるには小屋から作らねばならない。
しかもこいつらは一年に一回しか使わない。
その費用を小さい面積で米を作って回収するには何百年かかることか。
それに対して、天日干しでは格段に費用が小さいですよね。
小さな稲刈り機以外はほとんど人件費なんですもの。
2反で5人日くらいだったのでいくら高く見積もっても10万円くらい。素晴らしい。
これくらいのコストなら米の購入費用を勘案すれば経済性を持つかもしれませんよね。
さらに炎天下で汗を流して健康的になるとか、コミュニケーションを取ることで生活しやすくなるとか
理由を付けたら十分な合理性が出てくるような気がしてきました。
自給用の米なら天日干しで作ってもいいかもしれませんね。