2013年12月9日月曜日

好き好き大好き超愛してる。ということ 

「愛は祈りだ。僕は祈る。」という魅力的な文で始まる
舞城王太郎さんの『好き好き大好き超愛してる』を再読しました。



実は私はこの小説が大好きで4、5回くらい読み返しています。
短くてリズムがあって一気読みしやすいということもあるのですが。

この本は「愛するということ」についてこれでもかというくらいの勢いで書かれています。
本当は最初と最後の2ページを読めば愛についての主張が十分理解できますし
物語の構造がちょっとわかりにくいので余計何がいいたいのか理解しにくくなりそうですし
セカイ系とかセカチューちっくな展開はそれだけで拒否反応を起こす人がいそうなんですが
それでも大丈夫と思える人はきっとこの本を気に入ってもらえると思います。
ただただ真剣に「好き」や「愛してる」に向き合った素晴らしい作品なのです。

愛は祈りで、物語も祈りです。
ということは物語は愛ですし、物語ることは愛することに他ならないわけです。
そもそも物語は過去について起こらなかったことや起こってほしかったことについて
祈った結果でもあるのです。
だから物語るという行為は祈りであり、それは過去に対する希望であり、
同時に未来に対しても希望であり、つまりは愛なのです。

うん、何言ってるかわからない。
でもまあこの本を一気に読んだらどうなるかという見本にはなりましょう。
そうなるように僕も祈ろう。

さて次は例のアレにとりかかるかな。

"THE ART OF LOVE LOVE LOVE YOU I LOVE YOU" is the END!

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