2014年6月22日日曜日

スローフードって楽じゃない。手間ひまかけて、汗かいて。 だけど、そうやって辿り着いたひとくちには、本当の美味しさが満ちているのです。

タイトルはリトル・フォレストという漫画の作品紹介の一文です。
10年ほど前のちょっと古い漫画ですがとてもいい漫画なのです。

東北の田舎での自給自足的な生活を送る若い女性の食と日常を淡々と描いた漫画で、私はかなり気に入っているのですが、その漫画が今年の夏に映画化されるとのことです。映画版のサイトを覗いてみましたが、なかなか素敵な雰囲気で期待できそうですね。


さて、漫画読みの間では評価の高かった漫画ですので映画化されるのは不思議ではないのですが、なぜ10年も経った今なのかというのはちょっと気になります。

農業界隈に居ますと最近農業が注目されているような気がします。『銀の匙』や『のうりん』、『茄子 新装版』、『JA〜女子によるアグリカルチャー〜』など漫画だけでもいくつかの作品が最近出てきましたし、映画でも『ウッジョブ』が公開されたりしてますね。

こういう傾向を見ていると、田舎志向や自然回帰的な生活が求められてきているのかなと感じます。経済的な成長に限界を感じ、都会的な暮らしに息苦しさを感じる人が増えてきたことの反動なのかもしれませんね。

まあ、こういう作品は基本的にきれいな部分だけしか切り取らないので、実に魅力的に感じてしますが、現実にはやっぱり田舎には田舎なりの苦悩や息苦しさや問題があるわけで、遠くにあると大抵のものはきれいに見えるんだなと思いました。


ちなみに、私は「ぬてら」のエピソードが好きです。何回読んでも笑ってしまいます。


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