2014年6月18日水曜日

人は舌で味わうことはできないのかもしれない




この動画。衝撃的ですよね。

豚足や明太子を言葉でアメリカ人に食べさせる。

うまいと思えないものをうまいと思わせる。

言葉ひとつで世界が変わる。自分の言葉が未来を決める。



実に素晴らしい。

人は脳で食べているということを実証されたようです。


これを喜んでいいのか、悲しむべきなのか。

少なくとも、生産者を目指す者としては、おいしいものをつくることにこだわるよりも、ことばを重ねて想いを伝える方がおいしいと感じてもらえるとしたら、やっぱりそれはくやしいと思うのです。

もちろん、商売としては全く正しいやり方なので、効率的に伝えることができお互いの需要を満足させることができるならば、それはそれで万々歳なわけですが。

それでも私は、人間ってそんなに単純でいいわけがないだろうと願っているので、まずは舌で味わいたい、味わってほしいと思うのです。その上で、言葉や関係性を楽しみたい、楽しんで欲しいと思うのです。

ただどうしても、今は言葉の方が圧倒的に強い印象を受けます。この現状をどうやって私の祈りに近づくようにデザインできるかが私の課題なのです。

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