2014年2月25日火曜日

科学という身も蓋もないところから始めよう

今日は特別講義として大阪大学教授の菊池誠さんに来ていただきました。

菊池さんの本業は物理学者ですが、ニセ科学関連でも積極的に発言されていて
震災の時も早くから誤った放射能関連の情報に対して批判していた方の一人です。

そんな菊池さんに来ていただいたのは
・農業や食にはニセ科学が蔓延っている現状があること
・今後農業経営者になる者として社会的責任を考えなければならないこと
を認識していなければならないと考えていて
また、それに共感してくれた学生がいたからです。


そんなこんなで実現した特別講義ですが
案の定身も蓋もない科学というものをこれでもかと教えていただきました。

科学というものは人間の希望や願いや思惑に関係なく
いつどんな時でも粛々と自然法則に従う薄情で冷血なやつですが
そもそもがそんなものを科学に期待すること自体が間違っているんですよね。

科学の発展によって人間が繁栄し進化してきたことは事実なのですが
倫理道徳まで科学に求めるのは科学を誤解してるんですよね。


科学は「結果」人をしあわせにするけれども
人をしあわせにすることが目的じゃないんだよね。

そういう身も蓋もないところから始めないと
そもそもみんなが話できないと思うんですよ。



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