2014年2月13日木曜日

ある精肉店のはなし

ある精肉店のはなし」というドキュメンタリー映画を観ました。

ポレポレ東中野という単館映画館で観ました。
↑は今でもこんなところが残っているのかと思うくらい雰囲気のあるいい映画館でした。
始まる時にブーっとブザーが鳴るのも趣があっていい感じです。
東京のような人口密集地にあるから生き残っているのだろうなという感じの映画館でした。

さて、映画の内容ですが、興味深く観れたのでよかったです。
特に強いメッセージを押し付けるのでもなく
割りと淡々と流れていったので気楽に観ることが出来ました。

屠殺の瞬間なんかはやっぱりそれなりに強烈なものがありましたが
前近代的な設備で生産屠殺販売という非常にわかりやすい形態での経営は
今の複雑化した社会と比べるととても純粋で羨ましいような気がしました。

また作中に和太鼓を作る場面があるのですが
軽快なリズムを奏でながら革を伸ばし張っていく工程は
職と楽が一体となったとても理想的な仕事のように思えました。


もし、屠畜について全く知識がないという人にとっては
肉が食べられるようになるまでには思った以上に大変な手間をかける必要があるということを理解できると思います。
またこういう小さな屠畜場があることの豊かさということにも想いを馳せることができると思います。


興味のない人にとっては全く面白くない映画だと思いますが
あらすじを読んで少しでも興味が出たなら観て後悔することはないと思います。


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